広がる鯨肉給食 4都府県100校以上で“復活”
商業捕鯨の停止で約20年前に、学校給食からほぼ姿を消した鯨肉を復活させる動きが各地で広がりをみせている。
古式捕鯨発祥の太地町のある和歌山県教育委員会の呼び掛けに応じ、他の都府県が取り扱いを始めた。試行段階のところも多いが、教育関係者は「かつてはありふれた食材だった鯨肉を通じて、日本の伝統的な食文化を知ってもらいたい」と期待を寄せている。
昨年1月から、県内の小・中学校で鯨肉給食を始めた和歌山県教委は、鯨肉をほかの自治体にも広めたいと、東京都内で試食会を開く一方、各都道府県の学校給食会に鯨肉を扱うよう要請。昨年後半から奈良などの学校で給食に出され始めた。
1月は東京、京都、大阪、奈良の4都府県の100を超える小・中学校などから、鯨肉取り扱いの窓口となっている和歌山県学校給食会に申し込みがあった。量も約1カ月で1657キロと早くも前年実績の2倍となった。神奈川県も取り扱いを検討中だ。
食材は調査捕鯨として南極海で捕獲されたミンククジラ。高タンパク、低脂肪と栄養価に優れているのが特徴で、竜田揚げなどとしてメニューに登場。筋も除去するなど加工し、ひと昔前のような硬さもあまりなく、子供たちの評判も上々だ。調査に当たる日本鯨類研究所などの協力を得て、安価に安定的に供給できるようになった。
鯨肉は、1982年の国際捕鯨委員会(IWC)による商業捕鯨一時停止を契機に、捕鯨基地があるなどクジラにゆかりのある一部自治体を除き、学校給食のメニューにはほぼなくなっていた。(共同)
(02/14 18:37)
IWCに認められた調査捕鯨の頭数内ならば、反捕鯨団体もうるさくはないのか? それとも、今度は鯨以外のターゲットを見つけたのか(笑)?
私は小学校でしか給食を摂ったことがない(中学校は牛乳だけで、あとは各人)。その記憶では、鯨肉が出た記憶がない。ただし、ウチの父が肉類はダメな人なので、ウチの食事での肉といえば鯨肉がほとんど(まぁ家計の問題もあったんだろうがw)。そんなわけで、鯨肉に対する欲求は他の人よりもあるはずだ。時々行く定職屋では必ず鯨ステーキ定食を注文するし。
伝統の食文化云々というよりも、私的には「旨いんだからもっと食わせろ」ということ。まぁ絶滅してしまったらアレだから乱獲はよくないが、今くらいに捕鯨を抑えていれば、むしろ増えているらしいじゃないか。まぁソースが「美味しんぼ」だからアレだけど(笑)。
まぁ厄介なのは、この「伝統」ってやつだね。
伝統を守るために、日本の捕鯨完全停止をのらりくらりとかわして、反捕鯨国に調査捕鯨を譲歩させた日本の全権大使。そしてその調査捕鯨した鯨を使って、給食メニューを復活させた自治体。「伝統を守ってやる」という心意気が感じられるが、いかが? もちろん全面的に商業捕鯨を認めさせれば大したもんだけど、捕れる鯨の数が増えれば、より国民に捕鯨の伝統文化を理解してもらえるわけでもなかろう。この25年は、伝統を肌身に感じる時期だと考えれば、将来にもつながるだろう。
同様に「男系天皇」という伝統もある。
有識者会議が結論をまとめてから、秋篠宮妃殿下のご出産まで約1年。この1年をやはり、伝統を肌身に感じる時期だと考えれば、将来につながるのではないか。そんな風に漠然と考える次第である。
私としては「愛子内親王殿下、眞子内親王殿下(または佳子内親王殿下)が旧皇族の男系男子を婿養子に迎え入れられ宮家を存続させ、お生まれになる親王殿下に…」と考えるのだが、他人に指摘されるまでもなく、「確実に継承できる保証」はまったくない。
確かに伝統なんてものは目に見えるものではないが、だからこそ尊ぶべきもの… 少なくとも「なぜ伝統たりえたか」を考証しないことにはいけないものだと思うが。
例えば御茶ノ水女子大は、男性はその生まれ持った性別だけで受験資格を奪われてしまう。私立ならともかく、国立ですぜ? 「国立の研究機関が性分別をするのはおかしい」ということで、文科省の役人が男女共学にしようとしたら、OGからまず間違いなく「伝統が崩される…」という反対の声が上がるはず。受験生は単に受験できる大学が一つ増えるから歓迎するだろうけど、多くの人はこう考えるのではないか?
「確かに男女差別はよくないけど、これは差別じゃなくて区別って感じかなぁ? っていうか、御茶ノ水が男女共学ってさ、なんかイメージ狂っちゃうよね」
損得勘定ではなく、現代社会に合致しないってことは頭の中では知恵がYesと言っているんだけど、心の中で感情がNoと言っている。そんな感じでしょ、伝統って。
愛子内親王殿下がご即位あそばすのは感情もYesと言っているけど、民間人の女皇夫陛下との間の親王殿下(あるいは内親王殿下)がご即位あそばすのは果たして感情もYesと言うかどうか、ということだよね。もちろん、この文章を読んでいる人たちはその瞬間に立ち会えることはないだろうけど(笑)。
とにかく、この半年の間に考えてみたい人はじっくり考えてみればいいんですよ。伝統って何なのかを。
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