ありゃあ~、ウチの選挙区のセンセ、某県知事と新党を旗揚げしちゃったよ… 某IT関連企業社長氏を非公認ながら応援する党の某現職大臣と、某知事と党を立ち上げる前議員か… 節操がない点ではどっちもどっちだな(笑)。社長氏と知事は私の中ではダブるんだよね~。体型も似ているし(笑)。かといって、労組票を得ている民主党候補やましてや共産党候補に入れることは絶対にないし…
新党旗揚げ発表記者会見直前(?)のCX「報道2001」にウチの選挙区の有力候補者が勢ぞろい。まぁだいたい党の方針をそのまま口にしていただけという印象。
番組が選挙区でとった街頭アンケートでは、今回の総選挙の争点としては「郵政民営化」が1位。地方では「年金」「税金」「景気」という漠然とした答が返ってくるものだが、この辺はさすが東京という感じ。中でも顕著なものということで、3人ほどのVTRを放送。「郵政民営化に賛成する候補に入れる」「一回野党に政権をとらせたいから、野党に入れる」「ここ(選挙区)で育った○○さんに入れるしかいないんだよ」という感じ。「野党に」と応えた若い男性は、もしかしたら具体的に「民主党に入れる」と仰っていたかもしれない(だとしたら共産党候補の立場は?)。
大臣と新党代表代行が隣同士で激しくやりあうもんだから、中立の立場の進行役キャスターが必死に民主党候補と共産党候補に話を向けていたけど、共産党候補は口を開くたびに「忘れてはいけないのは平和憲法護持」と言うので、途中から話を向けなくなった(笑)。実際、他候補3人は知的な物腰だった(新党代表代行は人相が悪くなったが、議論好きな雰囲気は堅持していた)のに、共産党候補はなんかどっかのおばちゃんみたいで、なんか滑稽だった(^^;。
民主党候補と大臣は以前同じ釜の飯を食っていただけあって、大臣が「○○さんは郵政民営化には元々賛成で、今回の民主党のマニフェストに本当に賛同していらっしゃるのかどうか、疑問なんですけど…」と水を向けるなど、それなりに面白い展開はあったものの、まぁ基本的には党同士の主張を投げっぱなす感じだった。
途中、党代表代行が「郵政民営化に反対しているわけじゃない。ただそれは段階を踏まなければならない。民主党のマニフェストにある、郵貯限度額を1,000万円から700万円に、そして500万円にして、というように」と語ったところで、大臣が「○○さん、民主党に入られたらいいのに(微笑)」。党代表代行、一瞬詰まる。民主党候補、一瞬笑顔固まる。ここだけだったなぁ、面白かったのは。
あとは郵政民営化に関して、ちょっとネットで調べればわかるようなことの繰り返し。ただ、一般の人はわざわざネットで調べないだろうから、それはそれで効果ありなのかも知れない。よって、賛成派の大臣と反対派(慎重派)の新党代表代行氏のやり取りを簡単に。
大臣「郵便局員というのは国家公務員なんです。公務員数を削減しないといけない。そして、総理は離島などの郵便局は残すと明言しております。ですからユニバーサルサービスが崩れるということもありません」
新党代表代行「政府はそれを叫んでいるけど、はっきり申し上げます。郵政公社の職員は確かに身分は国家公務員なんですけど、その給料は全部郵政三事業の利益で支払われているんです。郵政を民営化したって、歳出が減るなんてことはありません」
民主党候補・共産党候補「黒字事業をわざわざ民営化することはないでしょう」
大臣「ですから、郵政民営化は公務員削減の第一歩なんです」
新党代表代行「公務員を削減するならね、私なら例えば社会保険庁。これを民営化することの方が先だと思う。あんなに人はいらないし、特殊法人の温床になっている。どうして国庫に影響のない郵政の方が先なのか?」
大臣「総理が、郵政民営化くらいできなくて何が改革か、と仰っていましたけど、まさにそこにあるわけです」
私のつぶやき「確かに国庫に影響はないんだろうけど、だからといって積極的に反対を唱える必要はないよな。国庫に影響を与えないんだったら、どっちでもいいじゃん。だから労組とか、特定郵便局長達との関係が取りざたされるわけじゃん。その点、新党代表代行は、郵政よりも先に民営化すべき官庁があるということを具体例で出してくれているので、わかりやすいな」
新党代表代行「今回の法案は、竹中大臣が作られた法案です。竹中法案って呼んでもらいたいくらいだ。これは総理がブッシュ大統領と会談して、約束したそのままの法案。私は今回の選挙の争点は郵政民営化というよりも、この日本という国をどれだけ愛しているのか。そういう観点で投票していただきたい。こんな米国案そのままでいいんですか?」
私のつぶやき「そうそう、そこが一番わかりにくいんだよね~。反対派の意見としては、国民の財産が米国ハゲタカファンドに食われる、ってのがあるけど。そこをもうちょっと具体的に示して欲しいな。なんか大臣も、官から民へなんて、明確な反論はできていないし」
新党代表代行「こんないっせいに民営化で、国民の財産が国際的競争の中にさらされるなんておかしい。私は民営化に反対しているわけではないんです。段階を踏むべきだと思っています。民主党のマニフェストにあるように(上に書いたので、以下略)…」
大臣「○○さん、民主党に入られたらいいのに(微笑)」
私のつぶやき「うわっちゃ~、一気に形勢逆転だよ。さすがにテレビで米国陰謀論をまくし立てるのは自粛したようだけど、それで墓穴掘っちゃったなぁ… それにしても民主党候補、影薄いな(^^;。って、この件はもう終わりですか?」
あとテレビでは語っていなかったけど、新党代表代行のリーフレットには「財投は法改正があって、今はピーク時の6割に抑えられている(だから郵政民営化はする必要がない)」というのがある。財投ってのは、郵貯で集めたお金を大蔵省に預託し、大蔵省は特殊法人などに融資するという制度だけど、さすがに問題ありということで、2001年に法改正されている。今は財務省に預託することなく、自主的に資金運用されることとなった。これにより、特殊法人は資金調達のために経営内容などを情報公開し、信用を得た上で債権(財投機関債)を発行することになった、要するに国民の皆さんの財産を預かっているわけですから貸し倒れを未然に防ぎますよ、というわけ。なるほどね、とは思う。ただし、この「ピーク時の6割」ってのが個人的には引っかかる。ピーク時と現在の経済レベルが同じのはずはないから、「6割まで落ちているんだから、このままで問題ない」ってのは疑問。なぜ数字を公表しないのだろう?
それと米国ハゲタカファンドの話。確かに10年後を予定している政府所有の新会社株の市場開放により、米国ファンドが株を買い占める可能性は0ではないわな。そうすると、日米の友好関係が現状通りならともかく、きな臭くなったときに敵に財布を握られるようなものだから、それを危惧するのはわかる。新党代表代行は「修正すれば賛成する」と語っているけど、どこをどう修正すればいいかは明らかにしていないんだよな~。例えば「外国資本による株式取得は20%まで」というような修正案を出して欲しい。それができないということは、「(利権絡みで)はなっから賛成する気ないんじゃないの?」といぶかしがられても仕方ないでしょ。もちろん政府・自民党も米国資本については何も言及していないので、やましいところがあるんだろうな、とは思う。
しょせん議会制民主主義なんだから、有権者は間接的にしか賛成・反対を示せない。「全部教えろ」とは書かないが、せめて両派で突っ込んで議論してもらいたい。それができないってことは、実は大多数の政治家にとって郵政なんてものは、勉強するだけの価値はなくて、集票のためにギャーギャー騒いでいるだけって考えちまうよ、私ゃ(ま、実際そうなんだろうけど)。
それと、民主党候補へ。大臣と新党代表代行のバトルを尻目に漁夫の利を得ようとしているんだろうけど、今回の放送では影が薄かった。大臣に指摘されたように党と自分の考えが一致していないんだろうけど、だからといってだんまりを決め込むのは卑怯。まぁそっちの方が私ゃ都合がいいけど(笑)。
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