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2005.07.30

取材テープのリークキターッ!

朝日社内資料、雑誌流出か…NHK改変問題の取材応答

朝日新聞は29日夜、東京・築地の東京本社で緊急記者会見を開き、NHK番組改変報道問題で、同社の内部資料が流出した可能性が高いことを明らかにした。社内で今後、事実関係を調べるという。
荒木高伸・広報担当ら3人が、午後11時から約20分間、会見した。
それによると、8月1日発売の「月刊現代」(講談社)に「衝撃スクープ 証言記録を独占入手!」などのタイトルで掲載される記事の中で、朝日記者とNHKの松尾武・元放送総局長、自民党の安倍晋三幹事長代理、中川昭一経産相の質疑応答が、朝日新聞が今月25日の検証記事で掲載した一問一答の内容と酷似している上、より詳細になっていた。同社は、会見で、「講談社側の了解を得た」として、月刊現代の記事のコピーを配布したが、その内容が実際の一問一答と同じかどうかは答えなかった。荒木広報担当は「資料が外部に出たとすれば深刻に受け止めざるを得ない」と話した。
会見では、具体的にどのような資料が流出した可能性があるのか説明せず、取材時の録音テープの有無については「明らかにしない」と答えた。朝日新聞はこれまでも録音テープなどについて、「取材の方法にかかわる事柄には答えられない」とし、NHKが同社にあてた公開質問状にも答えていない。
朝日新聞では昨年8月、取材相手との約束に反して録音した取材中のやりとりを、別の取材先に渡していたことが発覚。その後、同社では取材内容の録音は相手の了解を得るのが原則としており、意に反した録音は禁じている。
(2005年7月30日3時10分 読売新聞)

朝日が、拉致被害者の地村さんを取材した際に、ご本人が拒否したにもかかわらず隠し録音したことで非難されたけど、相手が拉致被害者という「絶対的弱者」だからあれだけ非難されたのだろう。しかし今回は相手は「巨大権力(笑)」のNHKや政治家だ。マルキスト達には隠し録音くらい当然のことだと思っているに違いない。しかし前回の反省から、原則として相手の同意を得ることにしたと、社外に宣伝した矢先の出来事だけに、おおっぴらには公表できなかったんだろう。そこをNHKの松尾氏に突かれた、ということだわな。

おおっぴらに公表できなければ、あとはリークしかないわけだよね。同じ月曜日発売の週刊誌でも、小学館の「週刊ポスト」ではなく、講談社の「週刊現代」というのが、もう、リーク以外の何物でもないな、と。朝日上層部もグルになっての全社的なリークなのか、部長クラスの独断でのリークなのかはわからないけどね。「資料が外部に出たとすれば深刻に受け止めざるを得ない」も何もないだろ(笑)。

先の「検証記事」で、保守系bloggerにさんざ斬られまくったことに対するリアクションがこれなのかな? 「検証記事」で、安倍氏がNHKを呼びつけたという証拠、中川氏がNHKと放送前に会っていたという証拠が提示できないと開き直られた以上、どんな取材テープが出てきても、両氏は「グレー」であって「黒」ではない。あとは印象操作でどれだけ「黒に近いグレー」に仕立てることができるか。否、最悪でも「両氏がこういう受け答えをしちゃっていたんだったら、朝日の記者がああいう記事を書いてしまっても仕方ないよな」と世間に印象づけなくてはならない。そのためのリークだろう。

このリーク記事で一番打撃を受けるのは、松尾氏かな? でも、このくらいの反撃は想定範囲内だろうしな。どういう反応を示すか、結構見物かも。個人的には「放送法第3条の2」でこの話題には決着がついているので、あとは両サイドの喧嘩を眺めて、戦況分析している気分です、ハイ(笑)。

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2005.07.27

皇位継承における各紙の見出し

保守系blogでもあまり扱わない話題だけど…

小泉首相の私的諮問機関「皇室典範に関する有識者会議」が26日の会合で、皇位継承に関する論点整理をまとめた。しつこく書くけど「論点整理をまとめた」だけ。

さて、各紙の見出しをみてみる。
読売:「男系男子の維持、女性天皇の容認…皇位継承両論併記に」
産経:「皇室典範会議 二者択一で判断待つ 論点整理、男系男子か女帝容認か」
朝日:「女性・女系天皇容認など提示 皇室典範有識者会議」
毎日:「皇室典範会議:論点整理を決定 女性天皇案など提示」
日経:「皇位継承資格拡大で「女性天皇」など検討・有識者会議」

今までの会合で出た論点整理して、「『女性天皇や女系天皇を認めてもいいではないか。その際に継承順位はこうすべきだ』という意見もあるが、こういう理由で反対論もある」「『男系男子による継承を続けるために、こうしようではないか』という意見もあるが、こういう理由で反対論もある」という具合にまとめただけなんだよね。そのまとめたものを発表したから、各紙が報道したわけで、実際に有識者達がこのまとめを元に論議していくのはこれからだし、何らかの道筋がこの会議で出されたとしても、法的に有効になることはないんだけどね。ちょっと前に福田前官房長官の私的諮問機関「追悼懇」が「無宗教の国立追悼施設をつくるべし」なんて結論を出したけど、あれと同じようになるかもしれないわけでね。

だからポイントは「有識者会議(法的に拘束力を持たない)が」「女性天皇・女系天皇を認めることと、男系男子による継承の堅持との両論を」「論点整理してまとめた」という3点なんだよね。それに照らし合わせると…

読売:主語がない。まるで皇室典範がすぐにでも書き換えられるような印象を与える。
産経:「皇室典範会議」では法的に拘束力を持ちそうな印象を与える。
朝日:「女性・女系天皇容認など」という記述は卑怯。「有識者は女性・女系天皇を容認している」という印象を与える。
毎日:「女性天皇案など提示」という記述は卑怯。しかも「「皇室典範会議」という法的拘束力を持っていそうな集団が女性天皇を容認している」という印象を与えている。朝日より性質が悪い。
日経:「「女性天皇」など検討」とご丁寧に括弧書きまでして、その後ろの「など」を目立たなくしている。朝日より性質が悪い。卑怯。姑息。

産経の見出しが「皇室典範会議」を「皇室典範有識者会議」になっていたら、見出しとして完璧だと思うのだが、あからさまな印象操作を仕掛けている朝日・毎日・日経よりはるかにましだし、読売は印象操作なのか見出しをつける人が無知なのかよくわからない状態なので、産経の一人勝ちだと思う。

で、見出しだけで優劣をつけるのもアレなんで、本文も読み比べてみた。どれもよくまとまっているのだが、意外にも朝日が一番読者に親切なのではないかと感じた。特に「母方だけに天皇家の血筋をひく女系天皇」という具合に、「女系天皇とは何か?」を説明している。ちなみに読売は「女性天皇とその子孫(女系天皇)」というように、女系天皇の範囲を狭めて説明している。私が書くまでもなく、内親王が皇族以外の男性と結婚され、そのお子様が天皇に即位されることがあったとしても、それは「女系天皇」に他ならない。朝日の説明の方が正確だ。そして、産経・毎日・日経にいたっては、読者が「女系天皇とは何か」を把握しているがごとく、記事を書いている。

<追記>
よく考えると朝日の説明も片手落ちだな。これだと「内親王と皇族外の男性が結婚され、男子が生まれた。この男子の子が天皇になった」という場合、「男系」になってしまう。「男系」とは「父親を辿っていくと天皇に当たる」ということなので、上記の例はもちろん「女系」になるんだよね。

毎日は本文冒頭で「「女性天皇」の是非などを検討している小泉純一郎首相の私的諮問機関…」と、本会議のメインの話題が「女性天皇の是非」だとミスリードしているし、「女系天皇」については「論点整理の骨子」で触れているだけ。記者自身が女性天皇と女系天皇の違いを理解しているのか、ちょっと疑問。

日経は本文も姑息な手段を使っている。「検討対象に「女性・女系天皇の容認」と「旧皇族とその子孫による宮家新設」を挙げた」とあるが、官邸が提供している本会議の「論点の整理」には「宮家の新設」なんて言葉は出てこない。該当部分を抜粋すると「(前略)昭和22年に皇族の身分を離れた旧皇族やその子孫のうちの男系男子を対象として、現在の皇族との養子縁組や婚姻、又は単純な復帰・編入といった方法により、皇族とする方策が主張されている」となっている。朝日の「47年に皇室を離れた旧皇族を復帰させたり、現皇族と養子縁組したりして皇族に戻す」という表現は、この「論点の整理」をまとめたんだなと思えるが、「宮家の新設」となると、バイアスがかかっているとしか思えない。読者に「俺達の血税がまた余計に使われるのか!」と思わせたいんだろうね。養子縁組すれば、当然宮家は増えないんだけど、これについては本文最後にチラッと触れているだけ。主要5紙では断然最下位どころか、捏造の一歩手前という感じだ。

どうしてこんな変な記事になったのかと、日経本紙を読んでわかった。日経は宮内庁幹部の話として「女性天皇容認となれば、内親王が結婚する際に宮家を創設して皇族にとどまるのは論理的必然」と書いている。どうもこの幹部の「新宮家創設」発言に引きずられて、本会議のまとめも「旧皇族による宮家新設」と書いてしまったのでは? しかも本紙では、見出しにまで「宮家新設」とでかでかと書いている。ここまで恣意的だと、有害だ。

こんな新聞を、日本企業の相当数が購読しているというのは、かなり問題のような気がする。ビジネスマンが日経を記事の方まで読む場合、そのほとんどは経済記事だろう。政治記事なんて、せいぜい見出しを眺めるくらいだ。そこに一面に堂々と「宮家新設」だの「女性天皇容認」だのと見出しを書いているんだからね。日経には、経済に絡まない記事を書いてもらいたくないよ。いや、マジで。

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2005.07.26

期待を裏切らない民主・岡田代表

番組改変、政治家への説明に違和感…民主・岡田代表

民主党の岡田代表は26日の記者会見で、NHK戦争特集番組改変問題について、「政治家、特に政府の要職にある人がメディアに説明を求めることや、(メディアが)説明に行くことについて、政治とメディアの距離感から、非常に違和感を感じる」と述べた。
その上で、「説明に行った(NHKの)方も見識がないし、メディアの自覚に欠けている。安倍晋三さん(当時、官房副長官)も自らがどういう立場にあるか理解していない」と、NHK、安倍氏双方に問題があるとの見方を示した。
(2005年7月26日18時59分 読売新聞)

朝日が「安倍氏がNHK関係者を呼びつけた証拠は示すことができない」と認めているのに、岡田代表の脳内では「安倍氏が呼びつけて、NHKが説明に行った」ということが既成事実のようです(笑)。朝日の代弁者なのか、朝日に騙されている(=デジタル・ディバイド)のか、よくわからんね、この人は。多分後者だと思うんだけどね(爆笑)。

放送法第3条の2をもう一度熟読してみたまえ>岡田クン。私はキミの主張に違和感を感じるよ…

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期待を裏切らない朝日新聞

「NHK番組改変問題、改めて報告します」からはじまる朝日の「検証記事」だけど、いやもう期待を裏切らないというか、期待以上というか…

昨日の昼休み中に打った文章をアップするのを忘れているうちに、多くの保守系bloggerさんたちが名文を書いてくださっているので、以下に紹介します。

IrregularExpression(goriさん):朝日新聞が虚偽報道を認めました、でも反省の色無し
ぼやきくっくり(くっくりさん):朝日新聞の「NHK番組改変問題検証記事」を検証しました

お二人をはじめ、多くのbloggerさんが書かれているように、朝日が「中川氏がNHK関係者と当該番組放送前にあっていたことは証明できなかった」「安倍氏らがNHK関係者を呼んだ証拠は見つからなかった」と認めた時点で、この話はおしまいなんですがね。これが刑事裁判ならば

しかし、この問題は刑事裁判でも(今のところ)民事裁判でも争われていないから、延々と続く言い訳も無駄ではないわけです。そう、「印象操作」ってヤツですね。「証拠は見つかっていないけど、最初の取材での本人たちの証言は大筋で食い違いがなく、真に迫っていた。だから朝日は最初の記事は間違っていないと思っている」ってのが、主張だと思うんだけど、確かにこれだけの文章量で主張されては、読む人(朝日を購読している人たち)が「なるほど、朝日のいうとおりだわぃ」となっても不思議じゃない。読者は裁判官や陪審員みたく「白黒つけましょう」という人たちばかりじゃないんだからね。

ただね、これって、普段朝日が糾弾している「取調べ時の自白のみを証拠とする刑事事件」と同じ構図なんだよね。警察や検察という国家権力はやってはいけないが、朝日だったらやってもいいということでしょうかね? だとしたら典型的なマルキストですよ。って、今さら指摘するまでもないか(笑)。で、よく考えてみると、今回の騒動の発端となった、バウネットの「民衆裁判」と同じ構図ですね、これ。朝日の熱心な読者はスタンディングオベーションして泣いたりしているんでしょう、きっと(笑)。

なお印象操作に関して、Web版と実際の紙面とを見比べて、秀逸なエントリーをgoriさんが書かれていますので、以下に紹介します。紙媒体を生業にしている者にとっては、耳に痛い部分もあるんですが…

IrregularExpression(goriさん):デジタルディバイドを欺く、朝日新聞の卑劣な印象操作

さて、bloggerさんと同様、喧嘩上手のNHKも仕事が早い。朝日の購読者は保守系blogは読まないでしょうが(^^;、なんとなくNHKニュースは見ている印象がありますから、この素早いレスポンスはGJですね。次のNHKニュースでは「印象操作」という語句を使ってもらいたいものです。


最後に、ネタを提供してくれた朝日新聞に感謝(笑)。

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2005.07.21

番組改編問題再び

あれから半年が経ちました…

NHK改変問題、自民が朝日新聞社に公開討論申し入れ

自民党は19日、NHKの戦争特集番組改変問題で、朝日新聞社に対し、担当記者らが同党主催の公開討論会に出席し、報道内容について釈明するよう改めて文書で申し入れた。
文書では、朝日新聞社が同問題の検証記事を掲載するため、自民党の安倍晋三幹事長代理と中川経済産業相に取材を申し入れてきたことを明らかにした上で、「他人が反論出来ない紙面で一方的な主張を掲載するのはフェアとは言えない」と主張。
「公開討論会に、担当記者と社会部長が出席し、正々堂々とお互いに議論することが最善の策だ」と強調している。
(2005年7月20日0時32分 読売新聞)

正直「どうしてこのタイミングで?」という感じ。国会が終わってからでいいんじゃない? 世間では「解散かも」って騒いでいるくらいなのに。そりゃあ白黒はっきりつけたほうがいいことだけど、もう半年経っていることなんだから、2週間くらい待てるでしょ、普通。関係者が全員いっせいに外遊するわけじゃないだろうし。

ってなことを考えていたら、「Irregular Expression」(goriさん)のこちらのエントリーを読んで納得。時事通信によると、朝日側から「検証記事」のための再取材の依頼が安倍氏らにあって、自民党が取材に応じる条件として公開討論を申し入れた、と。つまり朝日は「事実関係を検証してそれを記事にするから、安倍さんと中川さんに再取材したい」。それに対して自民党は「紙面に載せられるとこっちは同じ土俵で反論できないから、どうせなら公開討論しませんか(ウチ主催で)?」と。どちらも自分の得意な闘い方をしようと必死だ。柔道の組み手争いみたいなものか。あるいは喧嘩四つの相撲での差し手争いかな。

いずれにしても、ヒット&アウェイで真正面からの打ち合いを頑なに拒んできた朝日が再び闘う姿勢を示したのは、13日の産経の社説「【主張】朝日NHK問題 「頬かむり」は許されない」の存在が大きいのかもね。あるいは火事場泥棒よろしく、郵政法案問題で党運営が難しくなってきたこの時期を狙ったのか…

個人的には、今さら「検証記事」もないものだと思うがね。その検証記事が事実上の謝罪記事になるかもしれないという意識が朝日側にあれば、ペンを握る人(それなりに偉い人)が「安倍さんと中川さんに直接取材したい」と考えるのも当然なんだけどさ。朝日は騒動のさなかに論点をうやむやにしたまとめ記事を一頁全面使って繰り広げた過去があるからなぁ… 自民党も「またあんな記事書かれたら…」という気持ちがあるんじゃないの? だから「公開討論という自分の土俵で」と考えた、と。

自分の中では結論が出ちゃっている問題(松雄氏の「担当記者から『摺り合わせできると思うんですが』ともちかけられた」発言が決定打でしょ、普通)なので、朝日が「検証」と題した事実上の謝罪記事を載せても「やっぱりね」という感じだし、ここは一つネタとしてもう一回「朝日に落ち度なし」くらいの検証記事を載せてもらいたいものだが(笑)。


結局この問題はさぁ、「圧力があった」派は「(特に自民党の)政治家はマスコミに圧力をかける」という固定観念がある人が多いし、「圧力というレベルじゃなかった」派は「マスコミ(特に朝日)は信用できない」という固定観念がある人(私もこの中に入ると思う)が多いんだよね。だから、検証記事を載せようが、公開討論しようが、あまり変わらないと思うんだよな~。自民党が「安倍・中川は確かに圧力をかけました」と謝罪するはずがないし、朝日が「本田記者が突っ走りすぎました」と反省することは考えられるとしても、「圧力があった」派は「朝日までも圧力に屈した」と騒ぐだろうし。公開討論で本田記者が「取材事実を少し脚色しました」と認めても(絶対ありえないが)、「圧力があった」派は「本田記者までも圧力に屈した」と騒ぐだろうし(笑)。ま、私のネタが増えるから公開討論はやってもらいたいけど、これによって何がどうなるってもんじゃないね、きっと。


参照blog(TB打たせていただきました):
IrregularExpressionさん:朝日新聞の辞書に『コンプライアンス』の文字は無い
ぼやきくっくりさん: もう本田記者を出してスッキリしようよ!朝日新聞!

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2005.07.13

大田原市が正式に採択決定

昨日の大田原市の教科書採択の動向ですが、教育委員会で本決まりになった模様。

「つくる会」教科書、栃木・大田原市が採択

栃木県大田原市教育委員会は13日午前、委員会を開き、来春から市立中学校7校で使う教科書を決定し、歴史と公民について、「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが執筆した扶桑社発行の教科書を全会一致で採択した。
市区町村単位で同社の教科書が採択されたのは初めて。今年10月に同市に編入合併される黒羽町と湯津上村の計5校でも同じ教科書が使われる。
委員会終了後に記者会見した小沼隆・市教育長は、同社の歴史教科書を選んだ理由について、「バランス良く構成されていて、日本史全体の流れと各時代の特色が分かりやすい。文化史を重視し、日本文化に対し、誇りと愛情をはぐくめるような内容となっており、国際関係の理解にも適切であると考えている」と述べた。
一方、委員会の会場となった同市浅香の市勤労者総合福祉センター周辺やロビー内には、同社の教科書採択に反対するグループ約40人が集まり、抗議行動を行った
(2005年7月13日12時30分 読売新聞)

採択決定権をもたない協議会では、たった8人しか供出できなかったプロ市民だが、さすがに今日は40人を動員したか。ただし昨日の記事が「市民ら」だったのが、今日の記事では「グループ」に。昨日は少数とはいえ大田原市民がいたけど、今日は全くいない、まさに「プロ市民グループ」ってことなんだろうな。読売GJ!

私は「教科書採択でゴチャゴチャやらんと、教職員にレッドパージを!」って立場。教科書が代わったって、教職員が変わらないと何にもならない。特に歴史教育なんてそう。自分の中学時代の授業を考えても、歴史は教科書を参照するのは本文ではなく、資料部分が主だった記憶がある。国語の授業のように教師が生徒に読ませるわけでもなく、数学の授業のように教科書に書かれている問題を解くわけでもない。いわば資料集みたいな存在だったわけでね。

そんなわけで「この教科書で学ぶ生徒は自国の歴史に誇りを持ち…」なんておめでたい意見には到底同調できない。そもそも前回採択時の扶桑社版教科書を購入したが、「これで自国の歴史に誇りを持てるんだったら、中学生なんて簡単なもんだな」と感じたくらいなんでね。だから、教科書採択に関する私の意見は一つ。各教育委員は日教組の教員の参考意見に左右されることなく、またプロ市民の嫌がらせに屈することなく、自分の意見で教科書を選定せよ、ってこと。極端な話、教育委員会がしっかりと自分達の目で子供達のために選定した教科書が、たまたま日教組推薦の教科書と一致していても、全然構わない。問題は、自分達のイデオロギーと違うからといって本来公正であるべき採択作業を妨害することであって、どの教科書を選ぶかは瑣末な話だ。アカ教師が現場にいる限りはね。

栃木県というのは特殊な地域で、日教組傘下の教職員組合に加入している教員の割合が極端に少ない県だ。大田原市の現場教員の参考意見もおそらく扶桑社の教科書を推していたのだろう。よって、同市教育委員会が扶桑社の教科書を採択した過程において、教員から「扶桑社の教科書以外はクソ」的な圧力が教育委員会に対してあったのならば、やっていることは日教組と同じで、看過できない。今のところそういう事実はないようなので、「大田原市の教育委員会の皆さん、プロ市民の嫌がらせに負けず、よく頑張った」という感じだな。各地区の教育委員も見習って欲しいものだ。そして、またしても卑劣な嫌がらせを教育委員個人に仕掛ける、プロ市民よりも悪辣な活動家が暗躍しているということを我々はもっと知るべきなのだ。

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2005.07.12

橋本の訃報

NHKを含む各在京キー局、主要4紙、各朝刊スポーツ紙も1面にでかでかと。レスラーの地位向上を叫んでいた橋本にとって、もしかしたらそれが一番の手向けなのかも知れん。

ファンも参列できるようなので、告別式に参りたいと思います。

合掌

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プロ市民、乙!

個人的には、教科書採択でゴチャゴチャもめるよりも、教職員相手のレッドパージを仕掛ければ手っ取り早いと思っているんですがね…

栃木・大田原市の採択協議会、つくる会教科書を選定

栃木県大田原市の教科書採択協議会は12日、市立中学全7校で来春から使う歴史と公民の教科書に、「新しい歴史教科書をつくる会」のメンバーが執筆した扶桑社発行の教科書を選定した。
同市教委は、13日の委員会で正式に採択を決める方針。
協議会は市内の公民館で非公開で行われ、採択に反対する市民ら8人が集まった。同市役所には、賛否双方の電話やファクス、電子メールも相次いだ。
(2005年7月12日17時3分 読売新聞)

ボールド部分、腹痛いんですけど(笑)。「市民ら8人」! 「市民」と「その他」を合わせて8人ということ。読売は朝日のように、「市民団体の構成員」のことを「市民」とは書かないから、「採択に反対する大田原市民」が他市に応援を求めて「採択に反対する大田原市民以外」を動員しても、たったの8人しか集まらなかったってこと。一体どうしたんだよ>プロ市民! 韓国では、貴様らのお仲間のプロ市民が平日の真昼間からある程度の規模で反日デモしてるぞ! 恥を知れ、恥を(笑)。

さて、大田原市といえば温泉で有名だけど、近年ではオウムを官民一体で追い出したことで話題になった。官と民の距離が近いんだろうね。今回の採択も、その辺が影響しているのかも。

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2005.07.11

橋本真也、逝く

信長の十八番「敦盛」は「人生五十年」… それより十年も早く逝っちまいやがった。

「Fighting Baton」に書いた私の一文

●今お気に入りのレスラー/格闘家


「今」かぁ… 強いて挙げれば橋本真也。公に姿を現す時は、それなりに注目されるだろうし、復帰に向けての第一歩をどこに踏み出すのかは興味がある。

確かに注目されたが、こんなかたちなんて想像もしていなかった。「どこに踏み出すか」って、あっちの世界に踏み出してどうするよ(;_;)。

今日は「爆勝宣言」を聴いて、さっさと寝よう。

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2005.07.08

Musical Baton

先日「FightingBaton」を書いたばかりなのに、今度は本家(?)の「MusicalBaton」れねさんから頂いてしまった。嫌な予感はしていたのですがね。だって私の趣味って偏っているんだもん(可愛く)。こんな恥ずかしいのをアップしていいのだろうか(笑)。

・PCに入っている曲サイズ
調べてみたら、3,007曲ありました。えぇっ!? 割れものなんかありませんよぉ(本当)。全部第4世代(自身の持ち物としては3台目)iPodにぶち込んであります。ん? あれ? サイズですか? 11.34GBですね。

・今聞いている曲
「空 Life goes on」安倍なつみ
「夢ならば」のC/Wなんですが、こっちの方がいい曲です。ただ、本人の歌唱力が追いついていません(^^;。秋のコンサートでセットリストに入ってくれれば嬉しいんですが…

・最後に買ったCD
「少年よ」布施アキラ もとい布施明
「仮面ライダー響鬼」の主題歌ですね。

・よく聴く、あるいは思い入れのある5曲
これが一番難しい。「好きな曲」ではなく「思い入れのある曲」というところがね。

1.「Only My Love」松田聖子
『North Wind』より。コンサートのラストで唄っていた曲。

2.「瞳の扉」おニャン子クラブ
『Panic the World』より。新田・名越・福永・吉沢・スーザンが卒業したコンサートの他、解散コンサートでも演った曲。

3.「ふるさと」モーニング娘。
なっちが娘。として唄った最後の曲であり、活動自粛明けのレビュー&コンサートのオープニングナンバー。これは外せない。

4.「晴れ 雨 のち スキ<安倍バージョン>」安倍なつみ
『一人ぼっち』より。さくら組のときは「いい曲だな」って感じだけだったんですがね。ソロコンサートで聴いた時は、いい歳したおっさんがマジで落涙しましたね(赤面)。

わははは。なんかバラードばっかりですな(笑)。アイドルだらけだし。まぁそれでも、コンサートで心ふるわせた曲が「思い入れのある曲」ってことで、現場主義の私らしいかな、と自画自賛。で、そればかりでも芸がないので、最後は目先を変えて…

5.「Aces High」Iron Maiden
邦題は「撃墜王の孤独」。『Power of Slave』より。大学入学して最初に買ったレコードのオープニングナンバー。正直、ぶっ飛んだ。オフコースよ、松山千春よ、中島みゆきよ、松田聖子よ、サヨウナラって感じ。まぁもっとも数ヵ月後には「おニャン子クラブよコンニチハ」になるわけなんですが(笑)。衝撃度合いからいえば、JudasPriestの「TheHellion~ElectricEye」なんですが、これを入場テーマにした某女子レスラーのおかげでランクダウン(苦笑)。

・これを回す5人
そんなにblogを巡回していないべさ。というわけで、私の狭い交遊録の中からiron_pickingさんにバトンを渡します(またかよ(^^;)。

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2005.07.05

郵政民営化案可決だってさw

読売

マスコミが「すわ、否決か」とか騒いで、自民も票読みとかし始めて(笑)。その結果、僅差とはいえ可決か。してみると、昨日の騒ぎは要するに支持団体に対するポーズということだわな。「僕達、党議拘束を無視して反対にまで回ったんですが、力及びませんでした」ってもんだ。参議院でも同じようなことになるんだろう。自民党執行部も、自分に酔っているセンセイ達を党議拘束違反で除名にしたりすれば「腹据わってんな」と思わざるを得ないが、まさかそんなことはしないでしょ。民主党だって、本気で廃案にもって行くつもりなら、自民党内の反対派にもっとアプローチしていいはずだから、これも郵便局の労組に対するポーズ。

つまり少なくとも自民党も民主党も郵政民営化はさほど重い案件じゃないんだな、と。最近になって急浮上してきた「地方から郵便局がなくなる」キャンペーンで目立たなくなってしまったけど、「郵政公社には未だに無数の子会社があって、赤字を計上し続けている会社も少なくはない」という事実を考えると、「民営化で赤字事業の整理を」って考えたくなるのが人情だしね。

ただしこの支持団体に対するポーズが、一般有権者からしてみると気にくわないものであることも事実。旧社会党や民主党が恒常的な人気を取れなかったのも、ここに原因の一端があると思うのだが。そういった意味で、民主党が竹中大臣の不信任案を提出しなかったのはお利口さんだったね。が、そのポーズを今度は自民党もやっているわけで、アホらしい限りですわん。結局、一糸乱れぬ結束を誇る公明党が一番得したんじゃないのかね? 私みたいなアンチ公明がそう感じるんだから、相当なもんだよ。


<7.6追記>
いつも参照させていただいている、goriさんのIrregularExpressionこちらのエントリーが卓見ですね。「自民党結党50周年キャンペーン」には笑ってしまった(^^;。
私も今回の一件は「自民党による演出」だと信じて疑っておりません(笑)。参院で廃案になったら、結構驚きます(爆笑)。

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2005.07.01

「春秋」が夏を語る

日経新聞:春秋

第二次世界大戦末期、ルーズベルト米大統領死去の報に接した鈴木貫太郎首相とヒトラーの反応は対照的だった(五百旗頭真「日米戦争と戦後日本」)。鈴木は同盟通信の海外向け英語放送を通じ「深甚なる弔意」を米国民に表明した。

▼鈴木は「大統領の逝去がアメリカ国民にとって非常なる損失であることが理解できる」とも述べた。米国主要紙がこれを報道し、米国に亡命中だったトーマス・マンは鈴木に騎士道精神を見た。一方、ヒトラーは「運命が史上最大の戦争犯罪人を地上から取り除いた」と声明を発表した。呪(のろ)いのような文章だった。

▼ふたりの人間性の違いだけでもないだろう。一神教と多神教の違いと考える外交官もいる(「月刊草思」7月号・上野景文「私の文明地図」)。最後の将軍徳川慶喜を明治政府は公爵に遇した。最後の国王たちの運命は違った。ブルボン王朝ルイ16世、ロマノフ王朝ニコライ二世はともに処刑により断罪された。

▼中国外交の原則論に上野氏は20年前の日米経済摩擦の時に見せた米国のいら立ちを連想する。いずれも「一つの原理」による思考法ではないのか、と。文明論の違いであれば根は深い。相互理解のためには一層の意思疎通が要る。きょうから7月。戦後60年の夏である。歴史や文明を深く考える季節にしたい。

すいません、浅学な私には最後の段落とそれ以外の箇所の結びつきが全くわかりません。さすが日経クオリティ。

「日本と中国は文明が違うから、相互に理解することはなかなか大変なことだ」というのなら理解できる。しかし「相互理解のためには一層の意思疎通が要る」とは何ぞや? 真逆で「意思疎通のためには相互理解が必要」だと思うが? 意思疎通できているのなら相互理解できているはずじゃないのか?

日本人は「中国人には中国人の考え方がある」ということを認めること。そして中国人は「日本人には日本人の考え方がある」ということを認めること。お互いの認識をわかりあう必要はなく、「向こうはこっちと違う考えなんだ…」ということを理解すればいい。話はそこからはじまるわけだと思うがね。「オタクはこう考えているようだけど、そんなこと俺には理解できない」「いや、オタクの考え方こそ理解できない」と議論できるレベルにすら達していないのが、日中の歴史認識でしょ。意思疎通しようにも、お互いの立場を理解していないのだから、話し合いにすらならないわけでね。

出だしはかなりいい感じで進んでいるのに、最後の段落でぶち壊しだな、このコラム。経済専門紙らしく「日中の経済を冷やさないためにも、日本が一方的に中国の歴史認識を理解すべきだ」とはっきり書けばいいのに。そうすれば、多くの日本人は「潔い」と感じるよ。賛同するか否かは別問題だけど(笑)。

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