本当に政治介入なのか?
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今回の一件に関して、もっとも充実したblogサイトだと思います(直リンしたblog以外も必見)。
放送局ってのは、新聞社や出版社と違って免許事業だから、独自の法律「放送法」で権利と義務が定められているわけだ。特にNHKは公共放送だから、関連条項が多い。今回、安倍氏が「NHKなんですから、公平公正にやってくださいね」と指摘したのは、同法第3条の2と第44条あたりを念頭においてのこと。出発点はここからはじめるべきなんだよね。それを当初朝日は同法第3条と憲法第21条をご丁寧に条文まで載せて持ち出してきたわけだ。憲法の同条に関しては、英語の原文を誤訳したとかいろいろな解釈があるけど、日本語の条文からすると、「NHKなんですから、公平公正にやってくださいね」という指摘も、なんとなく抵触しそうな感じを受ける。そこに朝日OBの筑紫が自分の番組で乗っかってきたから、「政治圧力だ」「検閲だ」という雰囲気になりつつある。でも、出発点はあくまでも放送法第3条の2なんだよね。
まぁもちろん、安倍・中川両氏は政治介入のつもりで話したのかもしれない。で、NHKとあった日などは口裏を合わせたのかもしれない。そこまで仮定したとしても、同法第3条の2がある以上、法に抵触したことにはならないのではないか? まぁ、両氏が「免許取り消すぞ」とか「天下りできないようにしてやる」とか、脅迫でもしたのなら話は別だけど、そんなこと証明はできないわな(笑)。
前回も書いたけど、NHKの内ゲバ事件が朝日のおかげでなぜか政治問題に摩り替わっちゃっただけなんだな。安倍氏が語っているように、すべて伝聞状態なのに話が一人歩きしている。「政治介入の有無」に関する当事者(安倍・中川両氏とNHK)の見解が一緒なんだから、あとはNHK内部の問題じゃねぇの?
この模擬裁判を運営している団体の発起人の一人が、外注制作会社(NHK子会社)のプロデューサー氏ということもバレている。NHK放送局長の見解通り、政治介入ではない(つまり局内での判断の)場合、編集を命じたお偉方からしてみれば、「貴重な取材費を子会社のPの個人的結びつきのある団体の取材に使いやがって…」という感情もあるだろうな。それをはぐらかすために、この番組に苦言を呈してきた(と伝聞した)大物政治家の名前を挙げた、という考え方もありだな。もちろん朝日は、安倍・中川両氏を駆逐するためにデスク氏をそそのかしたんだろうがね。
しかしまた、どうしてまた安倍氏と中川氏だったんだろう? 共通項は、二世議員(しかも親父はすでに死去)と対北朝鮮強硬派ということか。そう考えると、安倍氏が指摘していた、「模擬裁判の検事役に北朝鮮の現役工作員がいた」ということが偶然なのかどうか… それは考えすぎかもしれないが、この模擬裁判、「レイプされた」と訴えている女性の親族に検事をやらせているようなもんでしょ? しかも弁護人も弁護人側証人もいないし当然被告人質問もない。そんな情報が入ってきたら、両氏じゃなくても「偏っている」と感じると思うが…
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