日本の学力「世界トップ水準と言えず」
これをもってして「だからゆとり教育が…」と批判される方も多いんだろうけど、ゆとり教育以外にも考えられる要因はたくさんあるわけで、その辺もあわせて是正していかないといけないよね。でも、こればっかりは官庁の力でどうにかなるものじゃないしなぁ…
そもそも寺脇研の考えでは、子供が自発的に学校で教わることのその先を学ぼうとする、いわば「学ぶことへの自己責任」を子供達に持ってもらおう、と。そのための手段としての「ゆとり教育」だったはずなんだが、今回の結果を考える限り「学ばない」という選択をした子供が多かった、と。ただしそのような子供達が「学ばないことによる不利益」を今後被るかもしれないことに対して、どれだけの責任感を持っているのかはまったく不明。そもそも教育現場がゆとり教育を曲解しているっぽい。まぁ日教組の考えと寺脇の考えは根っこの部分でシンクロしているような感じなので、曲解ではないのかも知れんが(笑)。
そんなゆとり教育を廃する方向に向かうのは喜ばしいことだけど、今後はゆとり教育世代が親になるんだぜ? 親の再教育も必要なんじゃないの? 「ドラゴン桜」じゃないけど、「勉学に打ち込む人と、特技やスポーツに打ち込む人では、後者の方が輝いている」的な世間の風潮をどうするのかも問題だよね。
その輝いている人達だってごく一部とはいえ、15歳の少女を輪姦(今のところは都条例違反での取り調べだけど、10人前後相手に和姦ってのは考え難いよな)したり、電車内で集団(しかも主犯格は甲子園でエースを務めた球児)で強制わいせつ行為に及ぶ事実があるのに、全体から考えればまだまだそういう風潮は生きている。それどころか、臭いものには蓋じゃないが当該部を休部・廃部することでスポーツ部の持つすがすがしさを守ろうとさえしている(うがった考えかなぁ)。「健全なる精神は健全なる肉体に『宿れかし』」ということわざを知らんのか(笑)!
「趣味は勉強です」「特技は勉強です」と堂々と言えるような風潮にならないと… あ、それはそれでキモイか(笑)。
参照して欲しいblog:おとこのおばさん
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Comments
「ゆとり教育」は聞こえだけはいいけど、実質は「学ぶ側の自己責任教育」なんですよね。「学びたい人だけ学びなさい」という、エリート養成教育。それはそれでいいのかもしれないけど、少子化という問題との相乗効果で、エリート予備軍も周りの「学びたくない」連中に感化されて脱落していく、と。そこまでを文科省の役人の責任にするのは乱暴かもしれませんね。少子化さえなければ、それなりに機能していたのではないかな、なんて思っています。
ただし自分の子供に学問を学ばせたい親御さんのために、私立小学校設立基準の緩和などとセットだとは思うんですけど。ある意味、戸塚ヨットスクールあたりも義務教育の単位として認めるとか。あ、もちろん予備校も(^^;…
Posted by: RIC | 2004.12.16 00:36
「ゆとり教育」ってゆーのは聞こえはいいわけだし、そのコンセプトには賛同しますよ。学習時間を他の自由な活動に振り分けられるんだから。スッバラしい限りです。
「ゆとり」などなく受験戦争に勝ち残ったバカ文部官僚の頭でっかちが小賢しく考えそうな愚策。マジで将来の国益を損ねるだろが、この非国民め。
…ホンネを言えばガッコでオベンキョやらない分、ウチらが代わりにやるコトになるわけで(笑)。
Posted by: TAN | 2004.12.15 02:01