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2004.11.30

東京ドーム入場者数水増し発表を是正へ

読売より

「入場者数については、巨人と興行の業務委託を受けている読売新聞東京本社では、従来、チケットの販売数などを勘案しながら、興行上の慣習による入場者発表を行っており、巨人戦の入場者数は1988年の東京ドーム開場から5万6000人、スタンドの一部を改修した95年以降は5万5000人と発表されてきた」

「興行上の慣習による入場者発表」という表現は凄いな。「水増し発表は俺達だけじゃない」と言いたげな表現だ。いや確かに、実際には野球に限らず、水増し発表は当たり前なんだけどさ。ただ読売は空席が目立つ状態でも5.5万人発表を続けていたわけで、それが他球団と比べて酷いと言われていたんじゃなかったっけ? まぁファンにとってはどうでもいいことなんだけどさ。

プロレスの世界では、以前某女子団体が絶頂期と同じテンションの記事と主要スタッフの発言を繰り返していたら、後楽園ホールが「青い服のお客さんでいっぱい」状態になっても、普段観戦しない人から「チケットが取りにくい」「当日ぶらっと行っても入れるかどうか」「観客がいっぱいで息が詰まる」という絶頂期と同じ感想しか返ってこなかったという笑えない話がある。これはそのスタッフが関与していたかどうなのかは知らないが、雑誌で「○○○は面白い」「○○○は人気団体」的な煽りをやったことの反動で、ある意味風評被害みたいなものだった。同団体が腹をくくって雑誌に実情をさらけ出したとき、あまりの不入り(「青い服のお客さんで満員」状態だった(^^;)に目を疑ったものだ。日本人、ましてやプロレスファンなんだから判官びいきは当たり前で、雑誌も「満員には程遠い入りだが、リング上のファイトは以前にも増して凄くなっている」なんて書けば、盛況にはならずとも、減少傾向に歯止めはかけられたんじゃないのかな、と今でも思う。

そのせいか、現在のHikaruと西尾を頂点とした若手の台頭の記事には、「人気団体」を示唆する語句は出ていないような気がする。某専門誌のコラムでは「熱狂的にHikaruを応援しているのはよくみるとほんの20人くらい」と書いていた。以前に比べて記者もライターも、プロレスファンの気質をよく理解しているな、と。

読売の話に戻る。毎回5.5万人発表というのは、水増し発表の慣例化を知らない、年に野球を片手の指程度しか生観戦しない層(それがコアターゲットだと思うが)に、「相変わらず巨人の人気は凄いな。ちゃんと前売りを押さえないとな」と考えさせるのと同時に、「チケットを押さえづらそうだから、テレビ観戦でいいや」と消極的にさせる可能性があることも、読売は考えなければいけないということ。本当に巨人に商品力がなくなってきているのか、あるいは「たまたま仕事が早く終わったから野球を観にいこうかと思ったけど、どうせ当日券は出ていないだろうし、ダフ屋も高いから行かない」という具合にライトなファンを取り逃がしているのか。それを検証した上での今回のリリースならいいが、他球団やマスコミからつつかれた結果であれば、まだまだ巨人の迷走は続くかもしれませんな。

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