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2004.10.08

有効活用

「呆れてものも言えない」とはこのことか。

現状では、年金受給者の生存確認のために「現況届」なるものを受給者に発送していたそうだが、麻生総務相(実際には総務省の役人)が「住基ネットで確認すればいいじゃないか。切手代16億円も大幅に削減できる。徴収漏れも住基ネットで把握できる」と厚労相に勧告したらしい。「一体何のための住基ネットか?」と小一時間(以下略)。確かに住基ネットはいろいろ批判も多いけど、もう走りはじめているんだから、どんどん活用する方が吉かな、と。しかしまぁ、郵便局をつかさどる総務省が「切手代がかかり過ぎだってば」と勧告するというのもアレですな…

さてこの住基ネット、プロ市民達は昔から「国民背番号制」「私達は数字じゃない」などと人間の心情に訴えかける戦法で批判してきた。でも少なくとも日本人なら、今までずっと番号とともに生活してきたことがわかるはずだ。

まず小学校に入ると「1組」とか「A組」とかのクラスに入る。決して「坂本組」というような担任の先生の名前では呼ばれない(もしそんな学校があったら、その学校は山口先生は採用すべきではない(^^;)し、ましてや「象さん組」というのもないだろう。
さらにクラスの中でも「出席番号」なるものがある。日教組の先生だって「出席番号1番から10番までは先生についてきて」なんて、出席番号を活用しているはずだ。
さて受験につき物なのが「受験番号」。試験を受ける席は受験番号順になっており、受験番号が机に張ってあったり、黒板に簡単な席の配置図に受験番号を振ったものが書かれているはずだが、プロ市民の皆さんは試験官に「私は数字じゃないので、名前で書いてください」と主張したのであろうか?
よく順番待ちの時には「整理番号」が書かれた整理券が配られる。郵便局や銀行はプロ市民の扱いに慣れているのか「○番の某号札をお持ちのお客様」と呼んでいるのでクレームはないだろうが、アイドルの握手会に並んでいるときに係りの人が「○番から×番までの方、お待たせしました」なんて誘導されたとき、プロ市民の皆様は「私は数字じゃないので、名前で呼んでください」というのだろうか?
「国民背番号制」と揶揄する記事を平気で載せる出版社も属している、出版健康保険組合という健保がある。そこの定期健診では「本日は皆様をお名前ではなく、全て番号でお呼びします」と事前に断っているが、私は一度も「私は数字じゃない。名前で呼んでください」と看護士に食い下がっている人を見たことはない(笑)。

こういうイメージ戦略で多数の賛同を得ようという考えが間違いであることに早く気付いて欲しいものである。右も左もね。もっとも、住基ネットが走り始めたら、誰も「国民背番号制」なんて言わなくなったから、時間稼ぎの苦肉の策だったんだろうが(笑)。ストレートに「セキュリティが心配だ」とか「情報が漏洩したときの罰則規定を厳密にしろ」とか「スパイ防止法の方が先だろ」とかで批判すればよかったのにね。


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